2019/11/21 のアップデートによる、アズールレーンのプレイヤーに出来た溝。

正確には

アズールレーンのゲームについて、アプリ提供側(運営または開発またはその双方)がどのように楽しませたいと思っているのか、について、100%理解不能になった」である。

なぜそう思うに至ったのか?のきっかけ

2019/11/21のアップデートで、ある種重要なコンテンツの変更があった。これである。

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一部艦船が適用されると艦隊戦力が正常に計算されなくなる不具合を修正―――

明らかに日本語がおかしい、のだが。

これに関して一部の艦隊戦力勢にはある程度の憶測が流れた。

 

曰く「凸分けの個別戦力加算の無効化」とか。

曰く「艦種変更に伴う扶桑山城伊勢日向最上の改/半改の個別戦力加算の無効化」とか。

曰く「UR艦のサンディエゴ改/ウォースパイト改と完凸SR艦の同KAN-SENでの個別戦力加算の無効化」とか。

曰く「あまり知られてないけどケルン改/ロンドン改と未改造完凸艦の同KAN-SENでの個別戦力加算の無効化」とか。

 

まあ憶測は様々だったものの、中国版の告知も不明確、多分日本版の告知は機械翻訳的な訳で全然伝わらなかったのだが。11/21のアップデートを経て、このアップデートが何であるかが示された。

 

簡単に言えば、艦隊戦力ランキングについて、アップデート前まではプロフィール画面で表示されている数値とは異なり、通常の艦隊戦力に加え「技術研究によるパラメータ向上」が適用された加算値込みで表示されていたが、この加算値を無効化したのである。

つまり「艦隊戦力に"技術研究による強化値"は含まれませんよ」という話。

ちなみに「艦隊戦力に"技術研究による強化値"が含まれる」という事実はおそらくユーザーの中では周知されていたものの、艦船ツリー実装後から不具合として"修正”されることなく、長らく放置されていた。今回の対応は、中国版wikiの情報(最近になって追加された 舰队实力 - 碧蓝航线海事局_碧蓝航线WIKI_着迷网 の情報。いずれ消えると思うので画像をコピペしておく)が更新されているのをManjuuの開発者が見て初めて知りえたか、あるいは俺を含めた幾人かの人が「プロフィール画面と艦隊戦力ランキングの数値違うんだけどどないなっとるの?」と問い合わせしたから対応したのかもしれない。

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まあ、結果的に「プロフィール画面に表示されている艦隊戦力のまま、ランキングに表示される」という"極めて正しい仕様"になったので、これはこれで良かったのかも知れない。

これがどういう影響を及ぼすと考えるのか。

今を遡ること約9か月前、艦船技術実装にあたり、自分は以下のクソ長い文章を書きあげてコミットした。

alvinus.hatenablog.com

実に長いので暇な人以外は以下の要約だけ抑えてもらえばいいのだが。

自分はこの記事の一部で、

「艦船技術研究、ならびに陣営技術研究の実装は、技術研究結果がそのまま艦隊戦力に反映されるのだから、ひとまず超上級プレイヤーも初心者プレイヤーも、みんな一斉に艦船技術を伸ばせ、というアプリ提供側のメッセージである。これこそが真のエンドコンテンツである」

という主旨を書いた。

これがアプリ提供側の意向なのだろう、と思った。思っていた。

何せ実装当初から現在に至るまで超上級プレイヤーがやれることと言ったら艦隊戦力の数値を上げるくらいしかなく、その艦隊戦力の数値を引き延ばす究極で最短の方法が「Lv120艦を量産し、技術研究に勤しむこと」にあったからだ。

当然技術研究は初心者プレイヤーにも少なからず恩恵を与える、いわゆる「効率よくプレイするためには、とにかくレベリングだ」という鉄則を植え付ける格好のものであることも付け加えておく。

技術研究はそれこそ超上級プレイヤーも初心者プレイヤーも避けては通れない、無視できない最大目標であり、開発艦以上の、真のエンドコンテンツであるはずだったのだ。

2019/11/21のアップデートを迎えるその時までは。

 

今後、少なくとも技術研究は、艦隊戦力値を伸ばす上で何らメリットがなくなった。「海域に出撃するときにある程度のバフを与える」という本来の当初の目的通りで、それ以上の価値はなくなったのである。

実のところ艦隊戦力を始めてある程度分かってきたことだが、艦隊戦力を効率よく伸ばす方法として2019/11/21のアップデートまでは、

 ・凸分け(効果:大) 

 ・カラ兵装にせず、何らかの装備をさせる(効果:大) 

 ・装備させるT0~T3兵装のグレードアップ(効果:大) 

 ・装備させるT0~T3兵装の「より強い装備」への換装(効果:小) 

 ・装備させるT0~T3兵装のパーツによる強化(効果:中) 

 ・個々のKAN-SENのレベルアップ&パラメータ強化(効果:中)

 ・艦船技術による強化(効果:中)

 ・陣営技術による強化(効果:小)

だったのが、2019/11/21のアップデート以降

 ・凸分け(効果:大) 

 ・カラ兵装にせず、何らかの装備をさせる(効果:大) 

 ・装備させるT0~T3兵装のグレードアップ(効果:大) 

 ・装備させるT0~T3兵装の「より強い装備」への換装(効果:小) 

 ・装備させるT0~T3兵装のパーツによる強化(効果:中) 

 ・個々のKAN-SENのレベルアップ&パラメータ強化(効果:中)

 に限定される。ぶっちゃけて言えば、艦隊戦力を上げる最も良い方法が

 ・凸分けが終わってない人は凸分けをする

 ・凸分けが終わっていればLv100未満のKAN-SENをできる限り育成する

 ・メンタルユニットが余ってれば認識覚醒によるキャップ外しも効果はあるが、
  経験値によるレベル上昇値から考えると、艦隊戦力伸ばしには非効率。
  おそらくLv100以降はせいぜい「経験値300万プール」が最も効率が良い。

となる。せっかく皆が同じ1つの目標(艦船技術研究のMAX、すなわちLv120艦をそろえること)に邁進していたのに、はしごを外して「艦隊戦力を伸ばすには、だと?技術研究よりも凸分けだボケ」という従来の方法に戻してしまったことになる。

 

 

今後の展望として、もう、超上級者と初心者が同じ理論でお話することはありません、ということです。

 

アズールレーンのアプリ提供者が何を考えてるのか、まったく分からなくなった。

 

 

 

まあ、そうは言ってもメリットはある。

超上級プレイヤーが「メンタルユニット足りねえぞクソが」と言っていた不満についてある程度は解消される。Lv120艦を揃えることよりも、凸分けされた艦のLv90/80/70育成の方が圧倒的に艦隊戦力に影響を及ぼすことになるので。

 

個人的には「なんだかな―」という胸糞悪さだけが残るというだけです。